イギリス留学中の就活
イギリスに留学、しかも修士課程に進学する学生の一番の不安(ではないかもしれないけれども、重大な関心事の1つ)は、就職活動ではないでしょうか。確かに、日本での就職を考えている場合、日本にいる学生と比較して情報を手に入れることが難しく、不安に感じてしまいます。ただ、この記事の目的は、「海外にいても就職活動が十分にできるチャンスがある!(ただし計画的に物事を進めれば)」ということです。心配しないで!笑
<目次>
- 就職活動で必要なこと
- 海外大生の就活の機会
- 使えるリソース
- 考えておくべきこと
就職活動で必要なこと!
就活ブログではないので、一般的な事柄にとどめます。まず大事なのは自分を知ること。今までどのような人生を歩んできたのか、そして今その結果何をしているのか、今後何をして行きたいのか。自分の中で、これらの問いにある答えが出せるのであれば、就職活動で何も心配することはありません。そして、「今後何をしていきたいのか」という問いで「御社で〇〇をしていきたいです、それが私のやりたいことです」という結論に持っていくために、企業のことを知ることが必要な訳です。私がやってきたのはこれくらいです。
それと同時に「WEBテスト対策」が非常に重要になります。WEBテストは、小手先のインプットでどうこうできる話ではなく、事前の学習がもっともモノを言う部分です。日本からWEBテストの書籍は持ってくることをオススメします。WEBテストの成績次第で面接にすら進めない可能性もあるので、準備は怠らないように。
海外大生の就活の機会
私は大学院生なので学部生とは話が異なる可能性もありますが、思いつく限りタイムラインを作成してみます。
- 入学前の夏: 興味がある企業のサマーインターンに応募してみる。内定が出る企業も。これから就活の練習時間が取れなくなるので、練習がてらにapplyするのをオススメ。
- 入学後10月- 11月前半: 何社かの企業がロンドンで説明・選考会を実施。興味がある企業があったらapplyしてみよう。交通費もカバーしてくれる場合がある。
- 11月中旬から後半: Top Career Euro @ LondonとBoston Career Forum: 同じ日に複数の会社の選考を受けられ、しかも内定まで2日間で出るイベント。Bostonは行く余裕がある人に限られるが、当然Bostonの方が参加企業数は多い。が、そのぶん競争率も激しい。どっちにも出展する企業があればLondonで勝負して、Bostonにしか来ない企業にはBostonで応募をかけたい。Bostonに関しては、夏の応募開始からすぐに応募をした方が印象が良い。
- 12月: Tokyo Winter Career Forum: 冬休みに一時帰国する人向け。ここに行かなかったとしても、11月のイベントを通過した企業から、最終面接で帰国を求められる場合がある。
- 4月: London Career Forum, バルジョブ: ヨーロッパでは最大規模の就活イベント。コンサル業界が多い。ここに照準を合わせて就活準備を進める学生が多い。事前アプライは絶対必要。
- 6月: Tokyo Summer Career Forum、国際EXPO: 規模は最大級。参加者も多いが、交換留学生が多いため、正規学生であれば十分勝ち抜ける可能性がある、とのこと。興味がある業界があれば行くべし。
- その他: エージェントを通した面接、もしくは通年採用の企業の面接は自分で調べて適宜アプライ。
これを書いたことでクリアになったことは、海外、しかもイギリスにいても、就職活動の機会は少なくないということです。日本に帰国する必要があるイベントはありますが、それ以外にもイギリスまで来て採用してくれる企業も日系企業・外資系企業問わずあります。むしろ、問題は機会の不足ではなく、情報の少なさと時間のかけ方になっているんじゃないかと思います。
使えるリソース
という認識に基づいて、使えるリソースをご紹介します。主にエージェント関係と、webサイトですね。
【エージェント】
- CFN: キャリアフォーラムを運営している。CFNアプリを入れておくと、キャリアフォーラムに行くまでの事前準備だったり、企業からのメールや募集情報を確認できるので便利。
- アブロード・帰国GO: キャンパスで就活セミナーをやってくれる。就活に関する情報が少なく、直接質問できる環境が少ない中では、有効活用したい。また、選考会の情報も流してくれる。
- リクルートキャリア: Facebookで広告を見てスカイプ面談に応募したら、模擬面接をしてくれたり、就活のアドバイスをくれました。
- トップキャリア: Top Career Euroに向けてお世話になりました。面接の練習をしてもらったり、企業を紹介してもらったり。実際に紹介してもらったところは最終選考まで残ってます。
【団体】
- Japan Society: エージェントが持っていない内輪だけの情報が回ってくることもあるので、要確認。
【サイト】
考えておくべきこと
ちょっとしたtacticsではないですが、今までの就活で感じたこと。それは、「いかに自分が主体的に物事を考えて取り組んで来たか、自分に自信を持っているか」をうまくプレゼンすることができたもの勝ちなのではないか、ということです。
企業が海外大生を採用しようと思う意図は何か?日本でずっと生活している学生と違う点は「自分で選択して海外に来た」ことですよね。その時点で企業は学生に主体性を求めていることになるのです。自分はそういう学生であるということを見せるために、どんなエピソードを話せばいいのか、それプラス企業のカラーに合った自分の側面をどれだけ打ち出せるか、全てはこの2点に尽きるのではないかと思います。