UKビザはつらいよ
まだ渡航前の今だからこそ覚えていられる留学準備についてまとめている昨今、今日はUKビザについて。
イギリスの学校に進学する場合は、Student Visa (大学・大学院への長期留学であればTier 4 Visa)を取得しなくてはいけません。かつてアメリカのビザ取得もやったことはありましたが、それに比べて断然情報量が少なく、かつ不親切なのがUK Visaだと感じました... 英語が分かったとしても、事前にしっかり調べなくては厳しいと思われます。色々な要件があるし。。。
【ビザを申請する前に必要な手順】
①大学側からCAS(Confirmation of Acceptance for Studies)の発行通知を受け取る
→ここの情報はVisa Applicationで転記するものばかりなので、誤りがないかをよく確認する。CASに記載されている番号もVisa申請には必要。
②資金証明を用意する
the most common reason for refusal is finances. You need to show evidence of your tuition fee plus £1015 per month (up to a maximum of 9 months = £9135), in your bank account for a 28 day period.
これは大学側から送られてきたメールなのですが、授業料+月1015ポンド(9ヶ月分)の生活費(maintainance fee)が28日間自分の(もしくは保護者の)銀行口座に入っていることをビザ申請の際に証明する必要が出てくることがあります。ただし、日本は基本的にこの証明を免除されている国です。「出してください」と言われない限り、必要はありませんが、念のために用意しておくべきです。ちなみに、入国の際にも提示を求められることがあるようです。
③申請の書き方をしっかり確認しておく!!
これが一番大事かもしれません。申請は、一度submitしてしまったらオンライン上から修正ができません。Application Centreにプリントアウトしたものを持っていくのですが、そこで手書きで修正することになります(詳しくは後述)。ただ、これは心臓によろしくないので、事前に申請の書き方をしっかり確認しておくべきです。エージェントにビザ申請サポートを頼むのも一つの手段かもしれません。(が、私は一人でやってビザが無事に取れたので、以下でやったことを紹介します。)
【ついにビザ申請!!】
①申請サイト でアカウントを作成し、申請開始です。
②Application Form(VAF9)をサクサク埋めていきます。一番最新かつ分かりやすいと思った解説は、このサイトです。ただ、毎年何かしらビザのシステムには変更があるらしいので、常に最新情報をチェックするようにしてください。
eleisoninedinburgh.hatenadiary.com
③BRP Collection Locationを選ぶ
→入国後、郵便局に”Biometric Residence Permit”というビザと同様に大事なIDカードを受け取りにいく必要があります。その受け取り場所を選ぶのですが、居住場所から近い郵便局を自動で表示してくれるので、そこに忘れずに取りに行きましょう。
④Application Centreと日程を選択
→日本では東京と大阪しか選択肢がありません。どちらかと、面接日時を選択します。
⑤Payment
申請料金とイギリスの保険制度へのお金の支払い。これを済ませなければ、ビザの申請ができません。クレジットかデビッドカードが必要です。私の場合、申請料金は49580円....
⑥指定した日に、VAF 9を印刷して、CASとその他の必要書類(Housingのconfirmation letterとか念のため)とともに、Application Centreに持っていく。指紋が取られる。完了。
【私がビクビクしたこと】
・印刷した後にVAF9に間違いがあることに気づいた!!どうする?
→間違った箇所に二重線を引いて、正しい文言をその横に書いた後、名前(多分パスポートと同じ署名)と日付を書けば大丈夫!私の場合は、結構色々な箇所間違えてたけど、それでもこのやり方でちゃんと通りました。
・VAF9に写真を貼る欄があるけど、写真ない!どうしよう!
→Application Centreで写真を撮ってくれるので、自分で写真を用意する必要はありません!
・Application Centreで提供されている様々なサービス、利用する価値ある?
→優先ビザサービス(28000円ほど追加でかかる)は渡航まで時間がない場合は使う価値あるかも、しかし申請書類確認サービス(1920円)は全く時間の無駄。自分で家でやったこと(UKVIのサイトを確認してCASがあるかどうか等の確認)と同じことをしてくれるだけです。内容に関する質問には一切答えてくれません。
私は郵送サービスと一緒に使ったので4000円近く取られた...お金が消えていく....
誰かラウンジサービス使ったことある方がいたら、感想教えてください...笑
留学エージェント:使うメリットとデメリット
細々と難しい!留学に必要な書類をまとめてみました
⑥ 志望動機書(Word File)
⑦ 英文CV/英文Resume(Word File)
https://www.britishcouncil.jp/exam/ielts-uk-visa-immigration/dates-locations
)のみが認められるそうです...こんな所でまで金を取るイギリス.... 限定的な日程でしか開催されないので、さらに計画的な受験が必要かもですね...
留学準備のタイムライン
原点:留学を決めた理由
まず、そもそも、何で大学院に進学しようと思ったのか。
大学院進学は、最初から自分の選択肢の中には入っていました。国連職員になることをキャリアの1つとして考えていた私は、「国連に入るなら修士号取らなきゃ」と考えていたからです。ただ、大学で学ぶ中で、第一志望は外務省の専門職員に傾き、試験のために塾通いもしました。
私の視野が完全に大学院進学に向いたのは、2つの出来事がきっかけでした。第一に、3年生の秋から冬にかけて、ある(悪い意味で)とんでもないセミナーに行く機会に恵まれました。「こんな人が出世できた組織には死んでも入りたくない」というような内容だったため、完全に進路の方向性を変えることを検討しはじめました。第二に、4年生の春から半年間、ある国連機関の日本事務所でインターンをさせていただいたこと。インターンとしてのメインの仕事は事務作業や広報活動がメインでした。しかし、アクセスが許された組織のイントラネット等を見たり、正規職員の人たちとお話しさせていただく中で「この場所を何とかして変えたい」と感じるようになりました。せっかくhighly educatedな人々が揃っているのだから、業務の効率化を図れば成果をあげられる組織になるんじゃないかなぁと思ったのです。自分がその業務に携わる武器を得たい、ということで、大学院進学を決めました。
では、「なぜイギリスか」。理由は、イギリスは開発学が盛んであるということも大きいですが、1年で修士号が取れるということもありました。学問を修めることも個人的には好きですし、大切なことだとは理解しています。ただ、社会に出て働いて得る経験も同じくらい貴重なものだとも思います。学問の世界に長くいればいるほど、「社会復帰」(敢えてこの言葉を使います)が大変になるという妙な確信があり、短期集中型のイギリスを選びました。
サセックス大学に進学先を決めた理由は、Institute of Development Studies (IDS)という著名な研究所があるなどリソースが多い大学であること、Brightonに行ってみた際に土地柄に一目惚れしたこと、リベラルな校風であること(学部時代を過ごした大学に雰囲気が似ていること)が主な理由です。生活環境が良くないと、田舎者の私は死んでしまいます......
というような、直感も多く働いたchoiceですが、うまく物事が運ぶように祈っています。
初心を忘れないように、大学院生活頑張りたい!(まだ渡航まで1ヶ月あるけど!)