University of Sussex/ サセックス大学 留学日記 2017/18

University of SussexのMA Gender Violence Conflictに2017/18で在学している間の生活の記録、またその準備について書き連ねるブログです。

大学院を卒業して働き始めた今思うこと

みなさま、明けましておめでとうございます。

更新に時間が空いてしまって申し訳ありません。

私はと言いますと、8月末にdissertationを無事に提出し、そこから欧州を旅行したのち(これについても今度詳しく書きたいと思います!)、10月から東京の某コンサルティングファームに入社して社会人生活を始めました。思い返せば、昨年の今頃は、SussexでFGM(女性器切除)の問題について唸りながらエッセイを書いていたというのに、今の私といえば見たことも聞いたこともないテクノロジーについて学びながら仕事を少しずつ任せてもらっている段階です。昨年とは見なくてはいけないものは様変わりしましたが、新しい世界でも好奇心に引っ張られながら楽しんで頑張っています。

ただ、社会人になってから、改めて大学院時代を恋しく思うことが増えました。

  1. 関心が同じ人間が揃っていて、かつ議論ができる環境
  2. 時間が比較的ある
  3. 面倒な付き合いがない

この3点に尽きます。

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イギリスでの全授業を終えて〜このMAをやった意味はなんだったのか〜

みなさんこんにちは。更新に時間が空いていてすみません。

随分昔のことになりますが、イギリスで受ける全ての授業が5月に終了、エッセイを書く期間を経て今は夏休み、dissertationを書く期間に突入しています。

授業がなく比較的ゆとりがあるので、この修士課程に進んだ意味を問い直す日々です。総合的に考えて、確実にここに来てよかった!と思える時間だったのですが、その理由は複数。

1. 出会った人たち

どうしても日本ではマイナーな分野になってしまう「ジェンダー」や「開発」。その分野に関心を持っている、世界中から集まった仲間と出会えたことは、自分の中で大きな救いとなりました。私自身、日本の学部課程でも仲間には恵まれていましたが、自分の学問的関心とぴったり合う人とは巡り会えませんでした。しかし、ここでは、似通った分野に関心を持つ(そして経験を積んで来た)人々と語り合うことができます。彼ら・彼女らの存在によって、私は孤独から解放されたような気がします。そして、私よりも人生経験が豊富な人々に囲まれることによって、人生相談や的確なアドバイスを受けることができ、私の方向性も定まったような気がします。また、私のスーパーバイザーはとてもラフな人で、オフィスアワーも家の近くのカフェを指定しておしゃべりをする感じなのですが、彼女もペーパーのアドバイスをくれるだけでなく、私にとって人生のメンターのような存在です。就職先について悩んでいた時、そして人間関係に悩んでいた時、彼女は静かに手を差し伸べてくれました。ここで出会った人々は間違いなく一生の宝物です。

 

2. 授業

このMAは、私に新たな視野を与えてくれたように思います。これまで国際関係学専攻だったこともあり、得意なのは大枠を掴むこと、マクロ的な視点で物事を見ることでした。しかし、このMAで求められたのは、細部に注目すること。メインストリームの学問であれば「誤差」として処理されてしまいがちな事象を綿密に分析することでした。関わった先生方も人類学や文学のdepartmentの方も多く、今まで触れたことのない分野の授業をたくさん経験しました。物事を見るレンズは多い方が思考に深みが出る、ということを痛感しています(今から考えれば学部時代の卒論のなんと浅いこと....)。

 

3. サセックスのキャンパス

サセックスはロンドンには程遠い田舎ですが、自然が綺麗で、常に私の思考をクリアにしてくれます。夜に散歩してみると小動物に会ったり、昼でも木々や花々が迎えてくれます。なんとなくあらゆることに疲れていた私にとって、このキャンパスで過ごした1年間は最高に贅沢な時間でした。

 

といっても、まだdissertationが終わっていないので、完全にMAが終わったとは言えません。毎日キャンパスでパソコンに向かい合う日々です。ただ、故郷に帰るコースメイトたちと別れるたびに寂しさが募っていきます。また卒業式で会えるといいな!

 

10月からは東京で働くことになりました。このindustryとはお別れですが、自主的にボランティアで関わっていけたら、と考えています。

 

イギリス留学中の就活

イギリスに留学、しかも修士課程に進学する学生の一番の不安(ではないかもしれないけれども、重大な関心事の1つ)は、就職活動ではないでしょうか。確かに、日本での就職を考えている場合、日本にいる学生と比較して情報を手に入れることが難しく、不安に感じてしまいます。ただ、この記事の目的は、「海外にいても就職活動が十分にできるチャンスがある!(ただし計画的に物事を進めれば)」ということです。心配しないで!笑

<目次>

  1. 就職活動で必要なこと
  2. 海外大生の就活の機会
  3. 使えるリソース
  4. 考えておくべきこと

 

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イギリスの料理はまずい??イギリス3週間目の実感

みなさんこんにちは!イギリス・ブライトンで大学院生活をスタートさせてから早くも3週間が経とうとしています。

イギリスに来る前に、よく周りの人に言われたのが「イギリスってご飯美味しくないんでしょ?」という話です。実際どうなのか、内心ビクビクしてイギリスに来ました。では、これまでの私の感想はと言うと.....

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イギリスの大学院の授業ー日本の授業と全然違う

みなさんこんにちは。今回は、イギリスの大学院の授業について書こうと思います。授業が始まって2週間、徐々に日本の大学の授業との違いにも慣れてきたところです。

さて、イギリスの大学院の授業というと、どんなものを思い浮かべるでしょうか?常に論文を書く?それとも大教室で授業を受ける??

コースによってもまちまちなので、イギリスの大学院のコースの仕組みから見ていきましょう。

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早速異文化体験!!Freshers weekとはなんだ??

長い間更新が途絶えていてごめんなさい!とうとうイギリスに9月16日に入国し、イギリスでの大学院生活がスタートしました。

最近のブライトンは太陽がよく出ていて、覚悟していたよりは気候も良いです。

では、イギリスに到着してから今までの活動を振り返ってみましょう。

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渡航前に感じる若干の不安

渡航前。9月16日に日本を発つので、あと1ヶ月を切りました。

6月から働かせてもらっていたバイト先ともそろそろお別れ。会う友達とは「次いつ会えるかわからないね」みたいな会話が飛び出す。分かってはいたけど、いつもどこか寂しさを覚えます。

大学から来るメール。Freshers Week。楽しそう。ただ友達もいない状態でそのイベントに溶け込めるのか。また不安になる。

ダメですね、ネガティブになってしまっていて。

別の文化に飛び込んでいける、そして勉強したいことを思う存分勉強する。そんな機会が目の前にあるのに、不安になって怖がってばかりなんて。情けない。

この不安を払拭するために、Brightonの楽しそうな動画をいっぱい見ようと思います...